スプレッドとは?幅が広がるタイミングとFXトレードに活かす考え方

FX

私自身、FXを始める前にスプレッドについて学んでいましたが、始めたばかりの頃は、スプレッド幅が大きいときにトレードしてしまい、訳もわからず損してしまっていました。

そんな私の失敗を踏まえて、皆さんは無駄な損をしないように、スプレッドについてまとめました。

reno
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スプレッドについてまとめました!!

スプレッド幅を左右する要素のほか、どういった時にスプレッドが大きくなるのかについて解説しました。

スプレッドとは

FXでは「買い」から入ることも「売り」から入ることも同じようにできますが、同じタイミングでも買値と売値は同じ価格ではありません。例えば、米ドル/円の取引で買値は100円なのに売値は99円99.8銭というように、0.2銭分の差異があったりします。この買値と売値の価格差のことをスプレッドと言います。

FX会社のWebサイトを見ると大体の場合、「手数料無料!!」と書かれていますが、実際にトレードする際にはスプレッド分だけ手数料があるような形になります。

先程のように米ドル/円を100円で買った場合、価格が変動する前に決済すると、売値は99円99.8銭なので0.2銭分だけ損してしまいます。なので、FXで利益を出す為には売値が100円よりも高くなった時に決済しないといけません。

このように、スプレッドは少しでも大きな利益を出すために気をつけなければならないポイントで、スプレッドが狭いほど利益を出しやすいと言えるでしょう。

スプレッドは通貨ペアによって異なる

先ほど米ドル/円の場合のスプレッドについて考えてみましたが、スプレッドは通貨ペアによって異なります。

例えば、米ドル/円は0.2銭、ユーロ/円は0.3銭、ポンド/円は0.6銭、豪ドル/円は0.7銭などというように通貨ペアごとに異なります。

トレードしている人が多い通貨ペアほど流動性が高くなるため、スプレッドも狭くなる傾向にあります。ユーロ/ドル、ドル/円は他の通貨ペアと比べて取引量が特別多いので、こういった通貨ペアはスプレッドが狭くなります。なので、スプレッドが狭い方がいいという方は、取引量の多い通貨ペアを選んでみてください!

スプレッドはFX会社によって異なる

また、スプレッドは通貨ペアだけでなく、取引するFX会社によっても異なります。

同じポンド/円でも、A社ではスプレッドが0.6銭、B社では1.0銭なんてことがあります。A社ではスキャルピングが公認されていないが、B社ではスキャルピングOKという風に、そのFX会社が何に特化しているかということによってスプレッドの幅が変わってきたりします。

単にスプレッドが狭ければいいというわけではなく、自分のトレードの仕方に合ったFX会社を選ぶことが大事です。

スプレッドの原則固定と変動

多くのFX会社では、スプレッドを原則固定して提供しています。

通貨ペアごとに、「ドル/円のスプレッドは原則0.2銭」といったようにいつ取引しても一定幅のスプレッドが適用されます。

しかし、「原則」とあるように、スプレッド幅はどんな時でも固定というわけではありません。特別な状況においてはスプレッド幅が広くなってしまい、トレードに向きません。

スプレッドが大きくなるタイミング

では、どういった場合にスプレッド幅が広がってしまうのか、理由とともに確認します。

注文が大量に入るとき

スプレッド幅が大きくなる理由の一つ目は、大量の注文が一度に行われる場合、もしくはその恐れがある場合です。

FXは相対取引なので、私たちそれぞれが売買する際に、FX会社の方でもそれに対応して売買を行っています。しかし、一度に多くの人が売買するような時には、FX会社の対応が追いつかなくなり、注文を約定させることが難しくなってしまいます。そういった事態を避けるために、多くの注文が入るときはスプレッド幅を大きくして注文が入りにくくしているのです。

具体的には、重要な経済指標の発表前後要人の発言前後のほか、コロナショックなど経済に大きな影響を与える突発的な事象が発生した時にスプレッドが大きくなります。

市場参加者が少ないとき

逆に、トレードをしている人が少ない時にもスプレッドが広がります。

欧州の夏季休暇や祝日、クリスマスに年末年始などは世界的に見てもトレードしている人の数が少なく、流動性が低くなります。また、ニューヨーク市場がクローズ後(日本時間 午前5~8時頃)も、1日の中で市場参加者が最も少なくなる時間帯なのでスプレッドが大きくなります。

reno
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初心者のころ、スプレッド幅の大きい朝まで頑張ってトレードしていて、訳もわからず大きな含み損のポジションからスタートしてしまってたなぁ。

こういった状況ではスプレッドが広いだけでなく、相場の急変が起こりやすくトレード理論に当てはまらない動きをします。また、新たにポジションを持ったとしても、大きな損失からのスタートとなってしまいます。スプレッドの大きい時間帯には、トレードを控えることが吉と言えます。

まとめ

FXトレードにおいて重要な要素の一つ、スプレッドについてまとめました。

スプレッドは通貨ペアや取引するFX口座によって異なるほか、市場参加者が非常に多い場合や非常に少ない場合にはスプレッド幅が広がります。

スプレッドが大きくなってしまう状況を避けて、かしこくトレードすることが良いFXトレーダーへの第一歩です。

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